車の電装品を追加するとなった時、純正配線を加工せずに取り出しできる場所としてヒューズボックスがある。ヒューズボックスのヒューズの代わりに分岐機能をもったヒューズを入れる事で追加電装品用としての電源をとりだすカタチ。
定番なのはエーモン製だが、これはちょっと違う形態の製品で、それぞれ一長一短ある。
物理干渉に気をつければ(自己責任で)色んな容量を取り出せる
青い部分は圧着端子になっていて好きな配線を繋げられる。加工できるならカットして好きな端子をつけてもいい。
それはまあいいとしてコイツの特徴はヒューズ2本分の口が備わっており、下側が元々の電装品用のヒューズ、上側が追加電装品用のヒューズになっている。
エーモンの電源取り出しヒューズと比べるとこんな感じ。
エーモン製電源取り出しケーブル
○通常のヒューズから1本ケーブルが出るだけの形なので物理干渉の可能性がかなり低い
○エーモン側で取り出し元のヒューズ容量と取り出し先のヒューズ容量を組み合わせているので本来低容量の系統から無理のある容量の電源をとる危険性が低い(管ヒューズが飛ぶ)。
×上記メリットの裏面として、大容量を取り出せる余裕があると判っていても取り出せない
×取り出し側が管ヒューズの為万が一飛んだ時、純正のスペア平ヒューズでは復旧できない。また純正側のヒューズが飛んだ場合取り出しケーブル丸ごとの交換になる
×配線の取り回し次第だが管ヒューズが邪魔になったり交換が難しい場所に来る
…とデメリット項目が多くしてしまったががそもそもヒューズが飛ぶ事って滅多にないのでメリット2つのほうが一般的には大きい。
という訳で普通にエーモン使っとけば安定なのだが、本製品は本製品で一長一短ある。
本製品(L字タイプ)
○取り出し側の配線も太くヒューズも任意なので、エーモンより大容量の取り出しが可能
○途中に管ヒューズが無いので配線側がスッキリしている
○ヒューズボックス内にヒューズが来るので交換しやすく、万が一飛んだ場合も純正と同じ平ヒューズで復旧可能
×大容量の電源をとりだせてしまう為純正配線の負荷は自己責任で気を付けなければならない。
×とにかく物理干渉がシビア
一番のメリットはやはり自己責任になるがより大容量の電源を出せるという事。もちろん純正配線側の容量を考えなければならないのだが、自分の車の場合「装備されていないサンルーフのモーター用のヒューズがあり、そこから電源をとりだせば本来サンルーフ用に設定されている15Aをまるまる追加電装用として使える」という状態だった為。
このようにその先の純正電装品は無いが、ヒューズボックスまでの配線は来ているというパターンの場合全振りで追加電装に回しても低リスクなのでコイツを使えば余裕をもって電源をとりだせる。
そして万が一飛んでも平ヒューズなので純正と予備を共用できる。
一方ヒューズ部分は通常のヒューズから1本線が出ているだけのエーモンに対してこちらはL字型にヒューズとケーブルが出るのでかなり場所を食う。
実際挿すとこんな感じ。しかも電源側と電装品側の向きは固定なので逆挿し不可。画像のコスモの場合、どう見てもケーブルは上に伸びているので上に向けたいところだが、繋いだヒューズは上側が電源なのでこの向きに挿さないと取り出し側は通電しない。
見ての通りケーブルと横向きのヒューズで周囲のヒューズを思いっきり隠してしまうし、電源取り出しケーブル同士の干渉も起きてくる。事前に取り出し元にしたいヒューズ周囲に余裕があるか、電源をとりだしたいヒューズの電源側はどちらか等をしっかり調べないと思わぬ干渉で使えなかったりしそう。
という訳で物理干渉の問題がキツイが、大き目の容量も取り出せる&平型ヒューズで飛んでも復旧しやすいという点で自分の用途には噛み合った。
繰り返しになるが容量自由度が高い→自己責任の度合いも大きい点には注意。
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購入金額
283円
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購入日
2024年05月頃
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購入場所
Amazon
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